くりっく365を徹底比較
高級感と清潔感があり、店のイメージを高めるには打って付けの素材だった。
これまでの非塩ビ系タイルも摩耗耐久性に優れ、焼却しても有毒な塩素ガスの発生がなく、以前の塩ビタイルに比べはるかに優れた床材だった。
しかし、セラミックタイルの技術革新と量産化によって、取って代わられることになった。
塩ビ系床タイルは長く使用していると細かな傷がつき、くすみが現れた。
専門の業者が月に一度来店し、専用のクリーナーを使って掃除をしていた。
セラミックタイルは堅くて傷つきにくく、おまけに汚れが付着しないから掃除が簡単になる。
このため、床面水分の吸引が可能な乾湿両用掃除機を導入することで、店舗従業員でも掃除ができるようになった。
非塩ビ系タイルに比ベセラミックタイルはコストが2倍かかっていたが、量産化によって大幅な削減も実現した。
非塩ビ系タイルは、7、8年で貼り替えなくてはならなかったが、セラミックタイルだとフランチャイズチェーン契約期限と同じで15年間は貼り替える必要がない。
Sでは新店と並行し、非塩ビ系タイルの貼り替え時期を迎えた既存店舗でもセラミックタイルへの移行を進めている。
店内の掃除作業をさらに軽減するには、人の出入りによる店外からの塵や埃の侵入を防ぐ必要がある。
「S」は2000年ころから室内の気圧を店外より少し高めに設定した。
空気の流れは出入り口のドアを開けると店内から店外に向かうため、客と一緒に入ってくる塵や埃は押し流される。
これだけで店内の塵と埃が3割も減った。
店舗や什器など設備の再利用も始まった。
予想外の立地条件の変化によって閉店を余儀なくされることもあるので、店舗解体に伴う建築廃棄物をなるべく少なくして骨組みや鉄骨を再び利用するDJ・HDJという工法を採用した。
リユース型店舗では断熱パネル工法を取り入れた。
壁材や屋根材に使用する断熱パネルは取り外しが簡単で、作業者の技量の影響を受けにくいというメリットもある。
断熱パネルは建物の正面入り口を除いて壁、天井、床の5面で使用しており、店内の機密性が増して空調効率を高めている。
02年に「HOTorCOLDケース」が導入されたことで、レジカウンターにあった缶ウォーマーが不要になった。
この部材をペットボトルウォーマーに再利用したほか、従来の冷やすだけのソフトドリンクケースも再点検して、もう一度、新品のケースとして店舗で利用できるようにした。
Sでは毎年、約1万台のドリンクケースなどの設備機器が再利用され、2億円超の経費削減につなげている。
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